2012年9月5日水曜日

夏の近況


久しぶりの書き込みです。

 今年は、大きな夏バテもせず、元気にやっています。
 
 書きたいネタは、たくさんあるのですが、今年は春からずっと忙しくて、なかなかブログを書く気力が湧きません。

近況ですが、独立4年が過ぎて、仕事の方は、かなり独自路線の色が濃くなってきています。

 今年度の方針は、もっと、主体的に活動をすることにありますが、構想はいくつかあるものの、基本的にマンパワーがないことと、時間的制約から思うように行っていないのが現実で、いくつかに絞って活動しようかと思っています。

 経営コンサルティングの仕事は、比率として減りつつあるのが残念です。引き合いは、増えつつあるのですが、重そうなものは断らざる得ない状況にあります。(もったいない!)

 今後は、中小企業診断士などの専門家の人との連携を高めてチームみたいなものを作れたら理想なのですが、連携となるとこればっかりは相手もあることなのでなかなか難しいです。
 
 今年の7月に有料職業紹介登録認可をとり「建設コンサルタント・技術士人材センター」を開設し、人材紹介事業をスタートさせました。
 もともと、企業や、個人からの人材紹介ニーズも多く、建設産業や働く人への支援という経営方針ともマッチすると考えています。
 
 具体的には、自分と同じような建設コンサルタントや技術士のキャリアアップや、上手な転職などについて、お手伝いをさせて頂いています。
 個人的には業界および実態については、熟知しているので、かなり満足のできる支援ができると自負しています。

 また、求人企業についても、人材育成や獲得方法を含めて幅広いご支援をして行きたいと考えています。

 よろしくお願いします。

2012年4月14日土曜日

サーバーが!

私が運営する建設経営研究所では、webによるニーズへの直接アプローチを一番重視して専門サイトを運営しながら活動してきました。

サイト作りは基本的には、お金をかけずに自分で勉強しながらコツコツやっている。

最近は、アクセスも右肩上がりで、いろいろ調子いいのだが、ここ数日サーバーがずっと停止してしまっている。

よって、運営サイトのアクセスゼロ、これまでも、頻繁に停止していたので移転を検討していたが、今回、これはどうも復旧無理っぽい雰囲気、データも全部飛んだ?
(とりあえず、データバックアップしておいて良かった。)

月500円容量無制限に釣られて、そのサーバーを使ってしまったがやっぱりだめだな。
安かろう、悪かろうですね。

サーバー移転することにします。

今後、数日は建設経営研究所のホームページにはアクセスできないと思います。





2011年12月27日火曜日

今、最も費用対効果の高い公共事業投資とは(新たなpppスキーム)

 公共事業投資の善悪論は、ここでは置いておいて
 今、私が考える費用対効果が高い公共事業投資を具体的に述べてみたい。

 それは、都市鉄道の複々線化および線形改良(急カーブの解消)である。(特に首都圏)
 首都圏に住んでいる人なら分かると思うが、通常は、都心まで30分程度の所要時間が、朝ラッシュ時においては、倍近くの時間が掛かっている現状がある。

 ちなみに首都圏の鉄道の利用人口は、合計50,707千人/日、その内、定期券利用は4000万人/日弱(h12年 少し古い)

 通常時と朝ラッシュ時の時間差を時間損失として社会的な損失額を計算してみる。

計算の仮定として
 損失時間:仮に1000万人が毎日30分の時間損失(朝、夕のラッシュ合計)をしていると考えると 1000万人×0.5h=500万時間/日
 時間単価:2,000円/h (便益評価で考えるとしては安め)

 1日の損失額は、500万h×0.2万=100億円/日
 一日100億円の時間損失が発生していることになる。
 年間では、週末を除いて250日として、250日×100億円=25000億円/年となる。
 さらに、30年の累計は、2.5兆円×30年=75兆円

社会的割引率4%として30年間の損失総額を現在価値に換算すると
損失総額(30年):75兆円×0.6(社会的割引率補正)= 45兆円 

 これは、あくまで仮説であり、前提条件や計算方法により結果はかなりの差が出てくるだろうが、いずれにしても社会的損失は数十兆円単位になると思われる。
 (少なめに仮定して計算している。:実際は線形改良による効果は、朝ピークだけでなく全時間帯におよぶが考慮していないなど)

 仮に45兆円の損失として、4兆円の投資で都市鉄道のラッシュ時の遅れが解消できれば費用対効果はB/c>10 ととんでもない値となってくるはずである。

 では、なぜ鉄道会社各社単独によるラッシュ時の遅れ時間解消のための大規模投資が行なわれにくいか考察すると(各社で努力、投資はしています。語弊のないように)

①ラッシュ時遅れ時間解消の投資<収益増 が明確でない
沿線住民には、代替的な交通手段がない場合が多いため、ラッシュ時の遅れ解消に比例して利用人数は必ずしも増えない。料金値上げも難しいので、投資をペイするのは難しい可能性がある。
 
②資金調達のコストと投資リスク
 投資は膨大な額および長期に渡るため、一企業ではリスクが大きすぎ、結果として資金調達コストが増大する。

③土地収用と合意形成の困難さ
 用地取得ができず一部区間が不通になるだけで、全体の投資が無駄になってしまう。
 民間企業ではこうした事業リスクを負担しきれない。

よって、一企業には負いきれないリスクに対して、公共投資のスキームが上手く組み合わされば、大きな社会的利益を生む可能性があると思う。
 新たな公共投資の枠組み pppスキームとも言える。


このpppスキームの課題を考察してみると

JR、私鉄など、民間企業の事業に公共投資することの公平性
税金を民間企業の事業に投下することに対して、他の競合路線や交通機関から不平・不満が間違いなく高まる。しかし、公平性の確保のため何もやらないのでは、社会的損失は解消しないだろう。
民間企業への税投下の枠組みには、法的な整備が必要である。具体的には、公益的私企業認定の制度、投資基準と収益配分基準の確定、事業投資の議会での決定と事業の公益宣言(議会による)といったものだ。

②投資のスキーム(リスク負担とコントロール)
 民間に負いきれない部分のリスクを公共が負担するのが目的である。また、投下したお金が正しく使われているかのモニタリングとコントロールが効く仕組みが必要になる。
 具体的には、SPC(特別目的会社)のような仕組みである。
 SPCに資本投資して、事業リスクを負担するとともに、株主として経営にコントロールを効かせる。また、劣後かつ低利子の長期貸付により、SPCへの貸付リスクを減少させて民間金融機関からの資金調達を円滑かつ、金利を下げる。これにより、レバレッジが増大して、税投下額の数倍の事業投資が実施可能になる。
 また、リスクを公共が負担する代わりに、事業により企業収益が増大した場合には、その収益を株主配当として国に還元する仕組みが必要である。

③事業リスクの回避
事業リスクとしては、用地確保と合意形成が一番困難になってくるはずである。
 よって、pppの事業化を議会での議決した後、公益宣言が出されて、公共事業と同じ土地収用のプロセスが行われるようにする必要がある。

 ※公益宣言は、フランスで行なわれている公共事業のプロセス、コンセッション呼ばれる半民間企業(ppp)による公共事業においても事業化開始とともに行なわれる。
 公益優先の原則から、公共事業同等の土地収用のプロセスが適用される。

最後に
公共投資は、当然、国の財政の長期的な投資能力に基づいて決められるべきだが、成長戦略を考える上で、予算の枠内で、費用対効果の高い事業に優先的に投資されるべきだと思う。こうしたスキームは国内のpppとしてあらたな可能性を秘めている。

2011年12月23日金曜日

今年も終わり

久しぶりの書き込み
今年の対外的な仕事は、だいぶ一段落しました。

今年の感想を述べると

①コンサルティング能力について
独立3年間で、コンサルタントとしての能力はだいぶ向上したと思います。
イメージで表現すると、業務から経営全体に渡る諸活動全体が、一つの世界として認識できるような感覚が持てるようになりました。
経営コンサルティング方法論などについては、いずれまとめてブログで流そうかと考えています。


②自身のコンサルタント独立活動(3年間)に対する教訓は

・主体的に動かないとだめ
誰かの下で修業とか、下請け仕事みたいなもので他力本願的な活動は、効果は低い
特に同業者間で固定化したヒエラルキのあるグループには関わってもいいことはない(多分)
(診断士の人ならイメージつくかも)

・投資的な活動の重要性
コンテンツやメニュー造りなど、ただちに付加価値を生まないことにどれだけ時間を投入できるか
この辺は、収入を減らしても将来につながらない仕事をどれだけ削れるか、覚悟と勇気が必要

・過去の経歴や資格などのステータスに対するこだわりや見栄は捨てる 
対外的な信用面で利用する位で、資格そのものが価値を生むことはあまりないこともありますが、経歴やステータスにこだわりがあると、常に人の優劣を対比的にみてしまい、また思考に制約が大きくなります。
こだわりを捨てる(ように努力する)と、目的のための最適な思考がしやすくなり、また、人がどれだけステータスや見栄にこだわって生きているのかよく見えるようになります。

まとめれば、上の三つになりますが、この辺は、供給過多、右肩上がりの時代では逆に、人脈、下積み、ステータスみたいなものが有効だったわけで、需要過多の今でも過去の成功体験や成功手法から抜けられない人が多いようです。
これは、日本社会全般に言えることだとおもいますが

私もこの辺に気づき、覚悟を決めるのに2年近くかかりました。
もっと早く、動けてればと後悔しています(まさに時は金なりです)

③コンサルとは別の活動について
コンサルタントとは別に、webを使った取組についても、6月位からかなりの時間を割いてきましたが、ようやく目処が立ちつつあります。
本来、自身の営業的な意味から勉強していたのが、面白くてかなり脱線していましたが、社会貢献的な意味でも、かなり有効なツールとなることが解ってきて、構想が膨らんだために開始が遅れてしまっています。
来年には、いくつか新しいものを開始していくつもりです。

本年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

2011年11月8日火曜日

ブログの移転しました。

ブログをfc2→bloggerに引越しました。

fc2に不満はないですが、詳細な機能を使いこなせないことと、ログインするのが手間なので
グーグルアカウントで運用できて、操作がシンプルなbloggerに引っ越すこととしました。

今後の新規記事はこちらに書きます。(もう少しまじめに記事を更新していきます。)

また、雑学情報紹介などもやってみようかと思っています。

ブログの引越し、過去記事をインポートしましたが、過去2年の記事が投稿日時は全部同時間になってしまいました。激しく見にくいですが、横の記事カテゴリを参照してください。

はじめまして

はじめまして雑学コンサルこと手塚大地です。
独立してコンサルタントをやっています。
独立開業から1年半経ち、ブログを書ける精神的な余裕が出たので、このブログをはじめてみました。

日々の興味や、面白い出来事、雑学のネタを中心に書いていくつもりです。
よろしくお願いします。

独立してからもうすぐ2年

会社を辞めて独立してからもうすぐ2年になります。
士業・コンサルタントの生存率はかなり低いそうですが、私はなんとか生き延びました。

年をとるほど時間が経つのが早くなるとは言いますが、私の場合、この2年間は中身が濃くて、会社を辞めたのがとても昔の気がします。

この2年間は、試行錯誤の連続でした。
特に独立したての頃は、収入がほとんどなくて不安な日々でした。
ネットワークを作ろうといろんなグループに参加したり、経営本を読み漁ったりしてました。

今思うと、無駄ではないですが経営を軌道に乗せるという意味では効率は悪いです。
最近ようやく、もっとやるべきことがあることに気づいて、今年はかなり戦略的に行動しています。

まあ、自分の方向性や戦略が固まったのも、先輩方などネットワークから得られた業界知識や勉強の結果なので試行錯誤も必要だったと自分を慰めています。

建設業経営

もともと、建設コンサルタントに長年勤務して、建設事業の計画や設計の仕事をしていました。
技術士取得後に30才過ぎから経営・マネジメントを猛勉強してきました。
建設分野を経営と技術の両面から支援する能力をつけるためです。

建設業の経営構造は、一品生産や過去の歴史から他産業と比べて特殊性が高く、一般の経営理論が当てはまることが少なく、建設業の経営改善には技術と経営の両面からのアプローチが必要になるケースが多いのです。

このカテゴリ(建設業経営)では、建設業経営に関する私の考えを書いていくつもりです。

中小企業診断士と独立

自分の場合、中小企業診断士を取得してから独立している。
もともと建設コンサルに勤める技術士だったのだが、独立のきっかけとしては中小企業診断士の取得によるところが大きい。

 中小企業診断士は若くして多くの人が独立している資格である。自分としては技術士などと比較しても独立しやすい、資格だと思う。
 理由は、独立診断士のネットワークが築きやすいこと、公的な支援機関での仕事があることなどが考えられる。

 ただ、自分としては、診断士のネットワーク構築も公的支援機関関連の仕事の受注も、かなり失敗している方だと思う。
 それでも、独立して2年近く経ち、独自のネットワークはかなりできてきた感がある。
 去年の今頃と比べても、情報量など段違いなものがある。
 
  

独立したころの話

中小企業診断士で30代に独立した人は、方向も明確で計画的に独立している派と、あまり考えずにとりあえず独立しちゃった派に分けられる。
自分は、明らかに後者の方です。

それでも、独立前は、一応情報を収集していた。プロコン塾や研究会にも参加して情報を収集したものです。
その頃、飲み会などで、先輩診断士に仕事はどうやって受注するんですか?といろんな方に質問しましたが

答えは、ほとんどが「ネットワークからの受注です」という返答でした。

 それで自分もネットワークを作るぞと、研究会やらいろいろ活動しましたが、診断士経由の仕事はほとんどいただいたことはありません。
 
 ここまでネットワークが作れないのは、いろいろ原因がありますが、自分のパーソナリティ的な問題も大きいとは思います。どうも社交的な世界は苦手です。
 診断士ネットワークからの受注で、食べていける人は、正直尊敬します。

 そんなわけで、独立後の最初の数カ月は無収入でした。
 ある程度貯金はしていたものの、精神的にへこみますね。ちなみに既婚の子持ち、嫁さん専業主婦です。