2011年11月8日火曜日

灯油コンロ

震災などの大規模災害時に、持っていて一番役に立った道具が、自然対流式の灯油ストーブだったという話を聞いた。いわゆるファンヒーターでない、電気を使わないタイプの石油ストーブだ。
 理由は、電気が無くても、暖房、煮炊き・調理に使える(夜は、ランプ照明にも)。また、灯油は安く、保存・管理が容易であるなど、利点が大きい。
 
 カセットガスは1本30分しか持たない、一般家庭で何十本も備蓄していることはないので災害時は、あまり使えない。
 ご飯を一回炊くのにも、1本消費していたら。1日に数本は消費してしまうことになる。

 ところで、灯油コンロというのをご存じだろうか、調理用の灯油のコンロだ。
 現在は、アウトドア用の灯油コンロ(ストーブ)が販売されている。 

経済性を比較してみると
灯油コンロは、500ccで強火で2時間使用できる。灯油価格80円/ℓとすると、燃料コストは、1時間20円程度

カセットコンロは、ガスボンベ1本で30分しかもたない。
最近は1本100円で買えるので安くはなっているが、1時間200円程度

と、灯油の方が圧倒的に経済的だ。

ただ、アウトドア用のコンロは、価格が高い(数万)、使用前にプレヒート(加熱)やポンピング(圧力をかける)が必要、煤による目詰まり掃除など手間がかかる。
 また、形・サイズ的に、安定感がない。

 いつも、灯油コンロの家庭用のものはないのだろうかと思っている。カセットコンロのような形の灯油コンロがあれば、欲しい。
 アウトドアにも持っていけるし、災害時用に家に一台あってもよい。(灯油ならカセットボンベより管理は容易だ)。また、経済的に苦しい人も重宝するだろう。
 
家庭用?灯油コンロは、韓国製のものが売られているが、とてつもなく重厚だ、どちらかと言うと、業務用だろう。国産では自衛隊が使用しているものがあるらしい。

ところで、いわゆる、市販の暖房用の石油ストーブは、プレヒートもポンピングも必要ないし、目詰まりもしない。また、安いものは数千円で買える。
灯油の燃焼制御と製造コスト削減に関してかなりの技術があるはずだ。
 国内の石油ストーブメーカーが、カセットコンロタイプの灯油コンロ開発してくれないだろうか?
コンロ(焜炉)は英語でストーブというくらいだから、できるだろう。
また、調理用なら、暖房用に比べて、部品点数が大幅に減るので製造原価は安くできそうだが。